交通事故での首の痛みに関するQ&A

文責:院長 柔道整復師 新美 徹

最終更新日:2024年04月17日

交通事故での首の痛みに関するQ&A

Q交通事故に遭ってから首の痛みに悩まされています。一見ケガはしていなさそうですが、接骨院に相談したほうがいいですか?

A

 はい、首の痛みがあるのであれば一度当院までお越しください。

 交通事故に遭われますと、衝撃が急に首に加わり、首周辺にある筋肉や靭帯などが許容を越えて伸ばされて炎症を起こしてしまったり、断裂してしまったりすることがあります。

 これが原因となって首の痛みを引き起こしている可能性が考えられます。

 このようなケガは目で見える部分に変化がなく、どこにケガをしているのか分かりにくいといえます。

 早期改善のためにも、お早めに接骨院にご相談いただくことをおすすめいたします。

Q交通事故に遭ってから、首の痛みだけではなく気分の悪さを感じる時があります。これも首の損傷が原因でしょうか?

A

 その可能性が考えられます。

 交通事故による首のケガは、主に5つに分類されます。

 それぞれの分類と主な解説は以下のとおりです。

 

①頸椎捻挫型(けいついねんざがた)

 交通事故で首の痛みが生じた場合の原因として、約70~80%がこれに当てはまるとされています。

 首周辺の筋肉や靭帯といった軟部組織を損傷しているケースが多く、主に首の痛みや肩の痛みなどが生じます。

 

②神経根型(しんけいこんがた)

 首(頚椎)や背中(胸椎)の骨から出ている神経が影響を受けたケースとなります。

 衝撃により神経が引き伸ばされる、または圧迫されるなどすると、首の痛みや腕のしびれ、だるさ、頭痛、顔面の痛みなどが現れます。

 これらの不調は、くしゃみやせきをした時、首を横に曲げた時、また首や肩を引っ張った時などに痛みが強まります。

 

③バレー・リュー型

 首の後ろの神経(後頚部交感神経)への刺激によって、頚椎に沿って走っている椎骨動脈の血流が低下することがあります。

 それによって、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気など内臓系にも反応が現れることがあります。

 

④脊髄型(せいずいがた)

 脊髄損傷をした最も重症なケースです。

 首(頚椎)の脊髄や下肢に伸びている神経が傷ついた状態であり、下肢のしびれや知覚障害や歩行障害が現れます。

 

⑤脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)

 脳髄液が漏れ出してしまったケースです。

 全身の痛み、聴力・視力・味覚障害、倦怠感、自律神経の不調など様々な不調が現れます。

Q最近交通事故に遭い、その時は全然何ともなかったのですが、翌日ぐらいから首に違和感や痛みが出てきました。これは交通事故と関係ありますか?

A

 首の痛みを感じるタイミングには個人差があります。

 交通事故直後から痛みを感じる方もいらっしゃいますが、どちらかというと交通事故の直後はあまり痛みを感じない被害者の方が多いように思われます。

 

 それは気持ちが動転していたり身体が興奮状態にあったりして、痛みを感じにくくなっている場合があるからです。

 しかし目立った外傷がなく痛みも感じない場合でも、身体の内部(筋肉や靭帯や骨など)が傷ついていることもあります。

 それが時間の経過とともに徐々に炎症が蓄積していくなどすると、後になって、様々な不快な状態や痛みが出てくる可能性は十分ありえます。

 「あまり痛くないから」といって首の痛みを放置してしまいますと、その痛みが後遺症として残り、長年に渡って悩まされることもありますので、早めに対処することが重要です。

Q交通事故に遭ってから、いろいろ身体に不調を感じます。首をケガすると、具体的にはどのような状態が見られますか?

A

 首の状態でいうと、交通事故のあと安静にしていても首が痛い、押さえると痛いところがある、動かしづらい、動かせない、動かすと痛い、凝る、重いなどの不調が見られることが多いです。

 

 また、首以外にも、頭が痛い(頭痛)、重い(頭重)、顔がピリピリする、口が開きづらい、肩や腕に力が入らない、動かすと痛い、握力が低下したなどの悩みを感じられることがあります。

 

 ほかにも、背中が痛い、張る、重い、凝る、目が疲れやすい、かすむ、ふらふらする、身体がだるい、吐き気がする、手足の感覚がおかしい、などが見られることもあります。

 このように、交通事故の後には全身の様々なところに反応が出ることがあります。

Q首の痛みで接骨院に相談する際、何か注意点があれば教えてください。

A

 痛いところや少しでも違和感があるところは、全てはっきり伝えることが大切です。

 具体的には、「首が痛いです」「頭が痛いです」「肩をどう動かすと痛いです」「腕がここまでしか上がりません」「背中が痛いです」のように伝え、一つ一つを丁寧にしっかりみてもらいましょう。

 

 「首から肩、背中が全部痛いです」というような言い方をしてしまうと、全てをひっくるめて「首のケガが原因である」と判断されてしまうことがよくあります。

 しかし、分かりにくいだけで、首以外にも肩の損傷や腕の損傷、背中の損傷が別々に発生していることがあります。

 それを見落として対処が遅れると改善までの期間にも影響が出てしまうおそれがあります。

 

 また、後日痛いところが新たに出てきたら場合も必ずみてもらい、痛めた部位の名前を追加してもらってください。

Q首の痛みを見てもらう前に、自分自身の身体をどのような方法で確認しておくとよいですか?

A

 痛いところの確認、押さえて痛い箇所、少し力んだ時に痛い箇所、動かした時の痛み出す角度や姿勢、足の先や指の先を触って感じるかどうかの確認をしておくとよいでしょう。

 痛みや不調を感じる箇所がたくさんあるようであれば、忘れないようにメモをしていかれることもおすすめいたします。

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