交通事故での腰痛に関するQ&A

文責:院長 柔道整復師 新美 徹

最終更新日:2019年04月15日

交通事故での腰痛に関するQ&A

Q最近、交通事故に遭いその時は全然何ともなかったのですが、翌日朝起きたぐらいから腰に痛みも出てきました。これは交通事故と関係ある?

A

交通事故直後から腰に痛みを感じる方もいらっしゃいますが、交通事故の直後には何も感じない方も結構多くいらっしゃいます。

それは身体が興奮状態にあったり気持ちが動転していたりして感じられない状態になっていることが原因の一つにあります。気持ちが落ち着いたころに冷静になってジワジワと感じてくることがあります。

 

また腰部の内部(関節面や筋肉、靭帯など)が微少に傷ついていてそれが時間の経過とともに徐々に炎症が広まって様々な不快な状態や痛みが出てくることがあるのです。

交通事故によるケガというのは割りとそのような被害者様が多いという特徴もあります。

 

それに放置したままでその後、長年の後遺症に悩まされたりする方は、結構多いので早めに対処するが大切です。

Q最近、交通事故にあって腰から足に不調を感じるのですが交通事故が原因か迷います。交通事故で腰を損傷すると例えばどのような影響や状態が出るのですか?

A

まずは交通事故後、交通事故以前には感じなかった腰の状態の有無が基準となると考えていいでしょう。

 

例えば、痛み。

うずく痛みや押さえると痛い圧痛。長時間同じ姿勢でいると痛くなってくる。張った感じ。重い。凝るなど。

 

また動かすと痛い。

座り姿勢から立位姿勢やその反対。安静姿勢からの早い動作。中腰姿勢やしゃがみ動作や寝返りなど。

 

腰以外にも交通事故後、足が痛い。しびれる。足の感覚がおかしい。重い。力が入らない。むくみが強くなったなど。

 

以上のことが交通事故に遭う前とは違った状態とよく被害者様がいわれることですので参考にして頂き心当たりがあれば交通事故が原因と考え早期に対処してもらった方がいいです。

Q交通事故で腰痛になり見てもらう前に自分自身の身体の調子が悪いところをどのように点検し見極めておくといいですか?

A

押さえた時に痛む場所、安静にしていても痛い場所、力んだ時に痛い場所、動かした時の痛み出す姿勢や体位、足の先を触れて正常に感じるかどうかの確認をしておいてもらえるといいでしょう。

たくさんの項目があれば忘れないようにメモ書きしておくといいでしょう。

Q交通事故に遭い腰痛になり病院に行ってみてもらうのですが何か注意点があれば教えてください。

A

みてもらうときには痛くて身体がツライ為にあまりに面倒くさくなって「腰から足の全体痛い。」というと全てをひっくるめて腰部だけの損傷と判断されてしまうことがよくあります。

しかし腰部の損傷以外にも股関節や恥骨の損傷や膝の損傷、背中の損傷などが別々に発生し隠れていることがあります。

それを見落として対処するのが遅れるとよくありません。

 

痛いところや少しでも違和感があるところは、全てはっきり伝え「腰が痛い」「股関節が痛い」「腰をどう動かすと足の痛い」「膝が痛い」「背中が痛い」と一つ一つを詳細に伝えしっかり見てもらいましょう。

 

また後日に新しく痛いところが出てきたら必ずみてもらい痛くなった場所の名前を追加してもらってください。

Q車で停車中に衝突される交通事故で腰が痛くなりました。交通事故に遭って腰痛になることはありますか?

A

はい。あります。自動車に乗車中など交通事故に遭って腰が痛くなるというのは衝突されると腰骨と腰骨の間の腰椎間の関節や腰仙関節や仙腸関節などに衝撃が許容を越えて加わると関節同士の間にある袋(関節包)に炎症を起こしたり腰椎や骨盤に付着している筋肉や靭帯が伸ばされて断裂してしまったりして損傷して炎症を起こしてしまって痛みが発生すると考えられます。

以上が多く発生するケースの腰部捻挫や腰椎捻挫という状態です。

 

その他にも腰椎が圧迫されてつぶされて骨折してしまう圧迫骨折。

 

腰椎間の椎間板を損傷した状態の椎間板ヘルニア。

 

腰部の脊柱管が狭くなっていることで痛みが出る脊柱管狭窄症が交通事故にあって発生する腰痛で主な原因と考えられます。

 

各分類の詳しい解説は以降のQ&Aに記載します。

Q交通事故で腰痛になり足にしびれを感じます。捻挫型以外の可能性があるといわれました。他にどのような分類があるのですか?

A

代表的なものとしてそれぞれの分類と主な解説していきます。

 

腰椎・腰部・腰仙関節・仙腸関節捻挫(ようつい・ようぶ・ようせんかんせつ・せんちょうかんせつねんざがた)

おおむねの交通事故での腰痛がこれにあてはまり背骨から腰、骨盤周囲辺の筋肉や靭帯、関節面の軟部組織を損傷しているケースを指します。

 

腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくこっせつ)

交通事故での衝突で圧縮力が加わる衝撃により腰椎の椎体がつぶれて骨折した場合などで発生し骨折部分の強い痛みが主な症状です。

また、骨折の程度によってはさらに下肢のしびれや、感覚異常などが現れることもあります。

 

椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)

腰椎と腰椎の間にある椎間板という軟部組織がはみ出してしまうことで腰部や臀部、陰部から下肢に掛けて痛みが出るケースや神経に異常が発生し下肢のしびれや知覚障害や歩行障害や排尿障害などが現れることがあります。 

年齢とともに椎間板は変形するので20歳代から椎間板ヘルニアは誰にでも発症する可能性がありますが交通事故などの外部からの衝撃によっても、椎間板のヘルニアが発生することがあります。

 

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

脊柱管とは、脊柱の中にある神経の通るトンネルのことです。

これが交通事故の衝撃などで狭くなってしまい神経が圧迫される状態になっていることで

椎間板ヘルニアと同様に腰部や臀部、陰部から下肢に掛けて痛みが出るケースや神経に異常が発生し下肢のしびれや知覚障害や特有の歩行障害(間欠跛こう)という神経異常が起こることがあります。

 

以上が交通事故での代表的な腰痛です。

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